職人と呼ばれる人々 - １２選 -

コンピューターグラフィック技術の発展に伴い、映画業界は大きく様変わりしてきました。従来であれば表現しきれなかった自然災害や想像上の生き物でさえ、まるで現実の中に存在するような臨場感を持って描写されています。

ただ、指揮者のいない交響楽ほど耳障りなものはないように、映画の世界も映画監督なしには成立しえないのです。

映画監督の仕事は多岐にわたりますが、会社でいえば社長のようなもので、より広い視野を持って全体をとらえつつも、細部まで各枝葉と連携を取りながら把握しておくことが求められます。

それはまるで、遠い宇宙から我々人間を眺めている神様のようでもあります。

映画監督になるためには、映像製作会社、広告会社といった映像に関わる業界に身を置き、アシスタントディレクターなどを経て、徐々に自分の作品制作に移行していくものと思われます。

ところが、すべての分野と同様に、目指すだけで必ずだれでもなれるという保証がないのが、この映画監督です。

逆に、まったく畑違いの世界から突然この世界に入り、一躍有名になるような人もいますから、肝心なのはあきらめずに、追いかけ続けることだろうと思います。